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TwitterでゲーミングPCやBTOパソコンを調べていると「後悔したくなかったらSycomを買っておけば間違えない」というような話を良く聞きます。Sycomは高品質なパソコン提供をモットーにしたオンラインパソコンショップです。
本記事ではエイリアンウェアのゲーミンPCの購入を検討している方、BTOのゲーミングPCの情報を集めている方に向け執筆しています。「高品質ってどういうこと？どうしてそんなに高いの？」と思う方の疑問を解決するため、実際の価格・性能面・セール情報・保障やアフターサービスなどをユーザー視点で検証し、実際の口コミも交えてSycomのBTOパソコンを深堀評価していきます。
Sycomの特徴まとめ
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆☆☆☆☆☆(3点) |
| セール | ★★★★★☆☆☆☆☆(5点) |
| 納期 | ★★★★★★☆☆☆☆(6点) |
| カスタマイズ | ★★★★★★★★★★(10点) |
| サポート | ★★★★★★☆☆☆☆(6点) |
| APEXオススメ度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(5点) |
| セールスポイント | 近未来的で他のショップやブランドにはないデザイン キャッチフレーズは「宇宙最強」 |
サイコムは職人色の強い硬派な会社
“Craftsmanship”職人としてのこだわりを胸により真摯にお客様のニーズに向き合います。
引用元：Sycom 公式HP
公式HPの会社概要では「拡大路線はとりません」「売り上げを求めません」公言しています。その精神は品質の良いパソコンを長く使ってもらうSycomoのPCモデルの一つプレミアムラインにも表れています。どんどん新しい商品を買わせ、売り上げと規模を拡大させる普通の会社とは完全に逆張りをしています。
SycomのBTOパソコンはカスタマイズ性が高い
SycomのBTOパソコンで際立った特徴はカスタマイズ出来る範囲が広い所です。
大手のドスパラやmouseなど薄利多売戦略を取るショップは、メモリやストレージの増設・CPUのアップグレードが出来る程度で、あとはオプションでマウス・キーボード・タブレットやMicrosoftOfficeのインストールなど付加機能の判断になっています。
Sycomのカスタマイズ範囲はOSインストールの有無からはじまって、CPUファン・グリス、電源ユニット、パソコンケース、グラフィックボード、さらにはマザーボードまで変更可能です。
あんしん相性チェッカー
カスタマイズ範囲が広くなってくると、パーツの互換性がなく搭載不可であったり、相性が悪く問題が発生する組み合わせも出てきます。SycomのHPでカスタマイズを行うと「あんしん相性チェッカー」が、独自のデータベースより組み合わせを判断し、問題があれば警告が出るようになっています。詳しい知識がなくてもパーツの相性で失敗する事のない頼もしいシステムです。
SycomのBTOパソコンはパーツの信頼性が高い
パソコンパーツはカタログ上のスペックも大事ですが、製品の品質自体も重要です。
Sycomはパソコンに使うパーツのメーカーや型番が明記されています。またASUS・MSIといった高品質で実績のある製造メーカーのパーツを使用をしています。信頼の出来るメーカーのパーツを選んでパソコンを組み上げれば、同じCPUで似たようなスペックのパーツ構成でも処理能力・安定性・耐久性に違いが出てきます。Sycomで買ったパソコンは「10年経っても現役」「数週間連続稼働させても問題なかった、サーバー並みの安定力」など、品質に対して賞賛する声も上がっています。
逆に大手のパソコンメーカーやBTOショップは、CPU・グラフィックボード・メモリのスペックを表記していても、パーツごとのメーカーや型番を公表してはいません。初心者をはじめ多くのパソコンユーザーが注目するチップセット名や、ごまかしの効かないCPUなどのパーツにコストを割き、メモリや電源パーツなどは製造元のはっきりしないOEM品を使用し、全体の値段を調整しています。
SycomゲーミングブランドG-master
SycomのゲーミングブランドはG-masterです。スタンダードなG-master Spearをはじめコンセプトの違う複数のモデルがあります。またG-master以外にも切り口の違うモデルがいくつか存在します。
Sycom BTOパソコンモデル一覧
G-Master Spear
G-Master SpearはゲーミングブランドG-masterシリーズのスタンダードなモデルです。拡張性の高いデザインとバランスが取れた価格・性能を誇り、ブランド内で一番人気の高いモデルでもあります。
G-Master Spear Z690/D5
304,350 円～
- Windows 10 Home
- Intel Core i7-12700K
- GeForce RTX3060 12GB MSI製
- 32GB[16GB*2枚] DDR5-4800 [メジャーチップ・JEDEC準拠品]
- Intel SSD 670p Series [M.2 PCI-E SSD 512GB]
G-Master Axilus NEO
ゲーミングPC独特のRGB発光の美しさと、コストパフォーマンスのバランスを取ったAxilusの新モデルです。大型のグラフィックボードが搭載できるよう筐体はミドルタワーを採用。またサイドパネルは内部のRGB発光が映えるよう大型のガラスパネル仕様となっています。
G-Master Axilus NEO Z690/D4
221,390円～
- Windows 10 Home [DSP版]
- Intel Core i5-12600K
- GeForce RTX3060 12GB ASUS製PH-RTX3060-12G
- 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200 [メジャーチップ・8層基板]
- Crucial CT480BX500SSD1 [SSD 480GB]
G-Master Hydro
G-masterの水冷式ゲーミングPC、CPU・グラフィックボード共に水冷で熱処理を行う国内初のデュアル水冷システムを搭載。グラフィック描画性能と共に発熱量も上がってしまった最新のグラフィックボードを水冷でパワフルに冷却する事が可能となります。密閉性の高い封入型の水冷システムなのでメンテナンスフリーです。
G-Master Hydro Z690/D5
426,210円～
- Windows 10 Home [DSP版]
- Intel Core i7-12700K/サイコムオリジナルAsetek 650LS RGBポンプ仕様 + Enermax UCTB12P
- サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070 8GB
- 32GB[16GB*2枚] DDR5-4800 [メジャーチップ・JEDEC準拠品]
- Intel SSD 670p Series [M.2 PCI-E SSD 512GB]
Silent-Master NEO
キャッチフレーズは「究極の静音声」を静音うたったモデルで、ゲーム・作業時の集中力を妨げる騒音を極力カットするよう設計されています。Sycom独自の検証を重ねながら、筐体やファンでのエアフローによる冷却と静音のバランスを究極に考えた空冷システムを備えています。高負荷時の騒音は標準的なミドルタワー型のパソコンと比較し約14％静音性が向上。
Silent-Master NEO B550A
220,600円～
- Windows 10 Home [DSP版]
- IAMD Ryzen 5 5600X Vermeer
- GeForce RTX3060 12GB MSI製
- 8GB[8GB*1枚] DDR4-3200 [メジャーチップ・8層基板]
- Crucial CT480BX500SSD1 [SSD 480GB]
Aqua-Master
スタンダードな水冷モデルのパソコンです。G-master Hydroとの違い、こちらのモデルはCPUのみのシングル水冷となっています。水冷は空冷よりもパワフルに冷却可能で、高負荷時も安定した動作できる強みがあります。
Aqua-Master Z690/D5
197,470円～
- Windows 10 Home [DSP版]
- Intel Core i5-12600K
- GPUオンボード
- 32GB[16GB*2枚] DDR5-4800
- Crucial CT480BX500SSD1 [SSD 480GB]
Premium Line
「真に優れたものを、永く愛するということ。使い捨ての時代に別れを告げよう」のキャッチフレーズの元、高品質であること特ににこだわったSycomoの理念が最も表れているモデルです。組み込む全てのパーツを厳選するため、動作パフォーマンス・耐久性・メンテナンス性など様々な観点から、信頼できるメーカーのパーツのみを使用しています。高品質の自信の現われかPremiumuLineのモデルには全て品質保証書が付属します。他のモデルが１年間の通常保障に対し、こちらは２年間の保証。またオーバーホール(内部清掃・CPUグリスの塗り直し・動作確認・BIOSやドライバの更新作業)や、アップグレード補助サービスも付いています。
X570FD-A
336,970円～
- Windows 10 Home [DSP版]
- AMD Ryzen 7 5800X
- GeForce RTX 3070 8GB ASUS製DUAL-RTX3070-8G
- 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200 [メジャーチップ・8層基板]
- Intel SSD 670p Series [M.2 PCI-E SSD 512GB]
Sycomのコストパフォーマンス
Sycom製のパソコンはお世辞にもコスパが高いとは言えません。大手BTOショップと近い構成パーツのゲーミングPCだと、2割ほど高い価格となってしまいます。大手は大量に在庫を仕入れたりOEM品を使用することでコストを買ってしていますが、Sycomは信頼できるメーカーのパーツしか使わないため、全体購入金額は高くついてしまいます。
SycomBTOパソコン他社比較
※横にスクロール可能です。
| Sycom | パソコン工房 | ドスパラ | |
| 外観 |  |
 |
 |
| CPU | Intel Core i5-12400 | インテル® Core™ i5-12400F | インテル® Core™ i5-12400 |
| グラフィックボード | GeForce RTX3050 8GB Manli製M-NRTX3050 | GeForce® GTX 1660 Ti 6GB | GeForce RTX 3050 8GB |
| メモリ | 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200 [メジャーチップ・8層基板] |
16GB(8GB×2)DDR4, 3200MHz | 16GB DDR4 |
| ストレージ | Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 [M.2 PCI-E GEN4 SSD 500GB] |
512GB SSD / NVMe M.2 | 512GB NVMe SSD |
| 価格 | ￥194,590 | ￥147,980 | ￥154,980 |
| 詳細(公式HP) | 詳細 > | 詳細 > | 詳細 > |
※Sycomのパソコンは初期構成パーツを組み替えた際の価格です。
Sycomの水冷パソコン
ゲーミングPCブランドの項目でも触れましたが、SycomはG-master Hydro G-maste Aqua-Masterと水冷に特化したモデルが用意されています。水は空気と比べ熱伝導率が２０倍もあるため冷却性能が高く、また水冷はコア部分から直接ファンで排熱する必要がないため騒音の原因になるファンの回転音を抑えることが出来ます。
Sycom 水冷パソコンの静音性＆冷却性能
Sycomが行ったG-master Hydro(デュアル水冷PC)の静音性・冷却性能の検証テストを紹介します。
テスト環境
- 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」
- GPU GeForce RTX 3090
- ベンチ実行開始30分時点での計測
ベンチマークソフト定番のFFXV、GPUは2022年5月時点でGeForce RXTシリーズの最新・最上位モデルを使用。冷却性能・騒音テスト共に30分間高負荷をかけた状態で計測しています。
描画性能が高いRTX3090ですが電気使用量・発熱量共に最高クラスです。空冷PCだと最大温度が80℃を超えてきますが、G-master Hycroの水冷タイプは65.2℃。さらに上時間稼働させ続けても、最大69℃までしかあがらず水冷PCの高い冷却性能を証明する結果となりました。
騒音テストではアイドル時は水冷・空冷共に大きな差が見えず誤差の範囲ですが、高負荷時に2.8デシベル(7.4%)もの差が出ています。
水冷PCのメンテナンス
一般的な水冷PCは空冷PCよりも高い頻度でメンテナンスが必要だと言われています。リザーバータンクに入っている冷却水は揮発性があるので、量が減少していないか濁っていないかを1年に1度は確認する必要があります。量が減ると冷却性能が落ちるため再充填する事になります。また冷却ポンプやヒートシンク部が摩耗し冷却水が濁ってくると、一度すべて排水し入れなおす必要も出てきます。水冷キッドのタイプによりますが、半日がかりの手間がかかる作業です。
Sycomの水冷PCはメンテナンスフリーです。水冷キット自体が完全密閉の一体型であるため、冷却水が揮発して液量が減る心配もありません。工場出荷時に検品を行っているため、通常使用での故障や液漏れする事はありません。
Sycomのパソコン口コミ
良い口コミ
そういえばサイコムの担当者さん、グラボの今後の傾向まで教えてくれて感動した。無理にグレードアップ勧めてこないのすごいよね🥲
ブルースクリーンになっちゃった時も今回もそうだけど本当に対応が丁寧で、何よりメールで問い合わせてすぐ返答くれて安心感がすごいから本当にここで買ってよかった！
サイコム買った
何もしてないのに壊れた時電話したら解決した
スタッフえらい
前回PC買った時はサイコムのBTOで組んでもらったの 一般的なPCの耐用年数よりずっと長く使ってたけど、最近まで一度も不具合起こさず安定稼働してくれてた ありがとうサイコムありがとうPCちゃん
BTO、明らかにサイコムが高い、ドスパラが安い、なんだけどドスパラはパーツのメーカーが明記されてなかったりするけどサイコムはメーカー明記されてるししっかりパーツ選びできるように思うし、安さにつられてドスパラというのもちょっとなーという感じもある
PCパーツに関する知見がある人ほどサイコム推しになるだろうなと思う
使用しているパソコンパーツ品質の高さからくる安定動作と、サポート対応スタッフさんの丁寧でユーザビリティな対応を称賛する声が散見されます。私自身も購入検討しているときサポートにメールで質問を送った経験があります。メール送信後30分しないうちに返答がありました。質問内容と確認する部署が違ったようですが、たらい回しにせず親切で判りやすい回答を頂けました。
悪い口コミ
サイコムのどこがひどいって、一見なんだ意外と安いなと思わせておいてちゃんと確認するとOS:なしになってるとこ
サイコムはとりあえず高い。コスパ考えたらドスパラが一番だと思う。サポート24時間365日ならパソコン工房もありかな。
悪い口コミが少な過ぎて探すのに苦労しました。OSの有無もオプション選択できるため、購入価格を抑えようと誤ってカスタマイズでOSを外してしまうケースもあるようです。値段が高くパソコン性能に対してのコスパは決して高くないですが、BTOパソコンの基礎知識がある中級者以上であれば、サイコムのBTOパソコンはお勧めできます
SycomのBTOパソコン納期
SycomのBTOパソコンは基本成約日より数えて7営業日以内の出荷となっています。品質にこだわっているため、パソコンを組み上げた後にしっかりと動作チェックを行います。問題があった場合は原因調査と組みなおしの工程が入ることを想定した最大日数が7営業日となっているようです。
BTOパソコンの納期としては早くもなく遅くもなく平均的な日数だと言えます。大手のドスパラの即納PCと比べると遅く感じてしまいますが、「動作チェックに時間をかけてでもトラブルの少ないパソコンを納品する」というSycomの経営方針によるものだと思われます。
また一度納期が決まったら輸送トラブル以外で納品が送れることがないそうです。海外メーカーであるエイリアンウェアなどは頻繁に納品の日付が遅れたり、発送準備がされていなかったりなどのトラブルが多いようですが、Sycomは一度成約すれば安心して納品されるのを待つことができます。
Sycomのセール
Sycomのセールはそれほど強くはありません。季節ごとシーズンセールや、お買い得キャンペーンなどはありますが低価格帯だと数千円～、ハイエンド機でも2万円程度の値引きに留まっています。
Sycomサポート・保障に関して
Sycomのサポート
| サポート内容 | 受付時間等 |
| 電話サポート |
購入前:048-994-6070 |
| FAX問い合わせ | 048-994-6079 |
| メール問い合わせ | pc-order@sycom.co.jp |
サポートの対応自体は親切丁寧と評判が高い反面、電話の受付時間が平日の10時～18時までと、24時間365日のパソコン工房などと比べるとかなり短めです。中規模のBTOパソコンショップであるため、大手と比べ電話のサポートセンターにリソースを割けていないようです。
Sycomの保証
基本の保証は納品日より1年間となっており、有償で最大3年間まで延長可能です。
保証内容
- 保証限度額は購入価格の100%
- 保証期間中の自然故障による修理は無制限
- 故障による自己負担は輸送時の片側送料のみ
※納品後30日間は初期不良の期間となり、送料含めて一切の自己負担がありません。
※無償対応は自然故障のみで、水をこぼす・ぶつけるなどの過失には非対応です。
延長保証料金(追加2年)
- 商品購入金額(税込み)80,000円以下の場合 一律4,000円
- 商品購入金額(税込み)80,001円以上の場合 商品金額(税込み)の5%
Sycom【支払い方法】
各種支払いに対応していますが、過去に使用できた代引きのサービスのみ現在終了となっています。
| 支払方法 | 詳細等 |
| クレジットカード | 最大60回の分割払いまで対応 |
| PAYPAY | - |
| AmazonPay | 一括払いのみ |
| ショッピングローン | 最大36回の分割払い対応 分割手数料無料 |
| コンビニ振り込み | セブンイレブンのみ 30万円未満の支払い |
| 銀行振込 | 先払い・手数料はユーザー負担 |
| 代引き | サービス終了 |
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BTOパソコンショップSycomについて深堀解説させて頂きました。コスパの面では大手と勝負できるレベルではありませんが、パソコン自作の基礎知識があるAPEXユーザーにおすすめ出来るクオリティのゲーミングPCを販売しているのがSycomだと思います。「コスパを取るか品質をとるか」悩みどころではありますが、長期スパンで考えれば安物買いの銭失いになりにくいSycomの方がおすすめかもしれません。
